心理専門職の落し穴

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人には、教えたい、助けたい、助言したいという善意があるので、少しでも知識や経験がある領域については、それを披露したいという誘惑に駆られます。しかし、相手の事情を考えない働きかけ(言葉かけを含む)は、相談者の成長を妨げるばかりか、傷つけてしまうことさえあるのです。

目次

  1. 個別指導を受けて、内なる指導者を育成する
  2. 個別実践指導の内容(心理専門職)
  3. 個別実践指導の内容(他の専門職と共通するもの)
  4. 「プロとして学び、素人のように振る舞う」がミソ!

個別指導を受けて、内なる指導者を育成する

 心理援助をする私たちは、このような傾向に陥りやすいことを自覚し、自戒する必要があります。スーパーヴィジョンという個別指導によって、未熟な支援者の内に頼れる指導者を育成することが目的となるのです。

個別実践指導の内容(心理専門職)

 専門職への個別実践指導をスーパーヴィジョンといいます。特に心理専門職への指導内容は次の内容です。

1.心理的危機支援に関する指導

2.実践に関わる指導

3.心理専門職特有の指導

個別実践指導の内容(他の専門職と共通するもの)

 他の専門職と共通するものは次の内容です。

1.危機の支援

2.個別性の重視

3.人間関係

「プロとして学び、素人のように振る舞う」がミソ!

 まるで何も知らない素人のような態度で人に接することは、心理援助ではとても大切です。この態度を保持するにはプロとしての訓練が欠かせません。相談に来る人は、専門スキルの片鱗を見せない援助者との間にこそ、信頼関係を築きやすいのです。

参考:『改訂増補 心理臨床スーパーヴィジョン』平木 典子(著)
発行:金剛出版、2017年

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