SNSで相談を受けるときの心構え

生き方・働き方

目次

  1. 取りかかりやすいけど・・・。
  2. 1.SNS相談のメリット
  3. 2.SNS相談のデメリット
  4. 3.SNS相談にくる人の特徴
  5. 4.SNSで相談を受けるときの心構え
  6. とにかく・・・。
  7. 出典:『SNSカウンセリング入門 LINEによるいじめ・自殺予防相談の実際』

取りかかりやすいけど・・・。

人との接触を出来るだけ減らして生活していると、日ごろの周囲の人たちとの他愛ない会話がいかに大切だったかを実感します。

困ったときや、苦しいとき、淋しいときの迷いや不安は、人の時間を拘束する電話やメールよりも敷居が低いSNSでの文字やスタンプのやり取りで表現されることが多くなりました。

 この敷居の低さは、利用しやすいメリットがある一方で、冷やかしや相談が深まらないことなどのデメリットも報告されています。

1.SNS相談のメリット

・アクセスが簡単で相談しやすい。

・匿名性が高く、自己開示しやすい。

・文字で残るので、読み返して考えることができる。

・支援者から、積極的に情報を発信できる。

2.SNS相談のデメリット

・アクセスが簡単なので、動機付けが低い相談者が多くなりやすい。

・匿名性が高いので、作り話や冷やかしがされやすい。

・文字は残るが、非言語の情報が得られない。

・言語能力が低いと相談が深まりにくい。

3.SNS相談にくる人の特徴


 SNSは、敷居が低いので相談しやすいのですが、変化に向けた動機付けが十分に固まっていない状態で相談にくる人が多い傾向があります。

 電話やメール、対面での相談に比べると、相談に来る人には、自分の行動を変えようとする意志を全くもっていない人や、自分の問題に気づいていない人の比率が高いことが推察されます。

4.SNSで相談を受けるときの心構え


 では、このような相談者に対して、どのように接すればよいのでしょうか。

まず、変化の意志がなく、自分の問題に気づいていない時期の相談者に対して、具体的なアドバイスを前面に押し出すのは不適切です。そのように対応すると、相談から離脱してしまいますから、むしろ悩みをよく聴くことを中心に据えます。

また、この時期の相談者は、はっきりとは認めたがらないものの、潜在的には失敗感や無力感を感じていることが多く、自尊心が傷ついていることがあります。

したがって、傷の手当てを優先します。まず、相談に来ることが解決にむけた最初の取組であることを伝え、それを始めたことを承認します。

 次に、この時期の相談者は、自分に起こった変化の否定面を過大評価して、肯定面を過小評価していることが普通です。さりげなく建設的な別の見方をほのめかして変化への期待を引き出し、高めることも有用です。

とにかく・・・。

一回の相談でなんらかの具体的な結果を出そうと焦らないこと。そして、相談員が相談者に対して、変化に向けた過大な期待を抱かないことが大切です。

出典:『SNSカウンセリング入門 LINEによるいじめ・自殺予防相談の実際』


著 者:杉原保史、宮田智基
発 行:北大路書房、2018年

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